Kindle vs. Fireタブレット どちらを買うべき?徹底比較

kindle-vs-fire-tabletFireタブレット

Kindleは電子書籍を読むのに最適なデバイスです。Fireタブレットはそれに加えて、Web閲覧やアプリなど、多用途に使えるタブレット端末です。それぞれに特徴と利点があり、購入する際に迷うことがあります。本記事では、読みやすく人気のある、Fire HD 10タブレット、Kindle Paperwhite、Kindle Scribeに焦点を当て、特徴や利点を比較していきます。どれがあなたに適しているかを判断するための参考にしていただければ幸いです。

KindleとFireタブレットの紹介

まず最初に、KindleとFireタブレットを簡単にご紹介します。

Kindleは各社から発売されている電子書籍リーダーの中でも特に有名であり、読みやすさや使いやすさ、機能の充実度に定評があります。

一方、Fireタブレットは、電子書籍の閲覧に加えて、エンターテイメント、ウェブブラウジング、アプリの利用など、多目的に使用できるタブレットです。
Kindleのテキストの読み上げ機能は、どちらにもついています。

読書やエンターテイメント用途での違い

KindleはE-ink(電子ペーパー)技術を使用しているため、画面の上に、文字を印刷した紙を貼り付けてあるような感覚です。液晶画面とは違い、本物の紙の本のように読書ができます。ディスプレイは目に優しく、直射日光のもとでも快適に読書ができます。

明るさ自動調節機能付きのフロントライトにより、夜間、暗い場所でも家族に気兼ねなく読書ができます。睡眠の質を上げるために、なるべくブルーライトを避けたい方にも最適。

自動調光により、周囲の明るさに合わせて画面の明るさが自動的に調整されるので、紙の本よりも読みやすさを感じます。

一方、Fireタブレットはカラーディスプレイを備えており、映画やゲームなどのマルチメディアコンテンツを楽しむことができます。

Kindle Paperwhiteの特徴と利点

次に、Kindle Paperwhiteの特徴と利点について見ていきましょう。

ディスプレイ

Kindle Paperwhiteは高解像度ディスプレイを搭載しており、鮮明な文字とグラフィックを提供します。また、電子インク技術により、まるで本物の紙の本を読むような読みやすさです。

さらに、防水性能があり、プールサイドやお風呂での使用も安心です。軽量かつ薄型設計なので、どこにでも持ち歩くことができ、女性でも片手で持って読書に集中することができます。さらに、バッテリー寿命が長いのも特徴で、一度の充電で数週間使用することができます。

Kindleデバイス第5世代のペーパーホワイトは、あらゆる照明条件での読書に向く、電子書籍リーダーの一番人気の機種になりました。発売当時、AmazonのCEOジェフ・ベゾス氏は、これを「我々がずっと作りたかったKindle」と言っていました。もともとオンラインの書店として出発したAmazonが、紙の本をもっと安くするためにデジタル化を考え、その電子書籍を読んでもらうためのツールとしてKindleリーダーを作ったので、高機能の割に安く販売できるのだそうです。

Kindle Paperwhiteと Kindle Paperwhite シグニチャーエディションの違い

Kindle Paperwhite には、シグニチャーエディションという上位機種があります。こちらは、ストレージ容量が「8GBまたは16GB」から「32GB」にアップした点と、ワイヤレス充電に対応した点が違います。

本体のサイズ・ディスプレイ・機能など、他は全く同じなので、この2点のみの比較になります。

まずストレージの容量は、Kindle Unlimited でちょっと本を読むくらいという方は Kindle Paperwhite の8GBまたは16GBで十分です。小説やビジネス書、コミックをよく読む方であれば、Kindle Paperwhite シグニチャーエディションの32GBのほうがおすすめです。

文字だけの本は1冊4MBほどですが、コミックは1冊100MBほどになります。シグニチャーエディションなら、読んだものをいったん削除しなくても、300冊くらい入ります。

Kindle Paperwhite シグニチャーエディションはワイヤレス充電に対応したため、「何度も充電をしていると充電の差し込み口が壊れて充電ができなくなってしまう」という悩みが解消されました。長く使えます。

Kindle Paperwhite 16GB と シグニチャーエディションの価格差は2,000円で、シグニチャーエディションのほうが人気があります。

kindle_paperwhite

<Kindle Paperwhite (16GB) 6.8インチディスプレイ>

⇒ Kindle Paperwhite (16GB) Amazonで現在の価格を見る

<Kindle Paperwhite シグニチャーエディション (32GB) 6.8インチディスプレイ>

⇒ Kindle Paperwhite シグニチャーエディション (32GB) Amazonで現在の価格を見る

stand

<Kindle Paperwhiteシグニチャーエディション用 ワイヤレス充電スタンド>
Kindleにケースをつけた状態でも、ポンと置くだけで充電できるので便利です。スタンド代わりにもなるので、充電しながら読んだり、Kindleを使わないときの定位置として使うこともできます。

⇒ Kindle Paperwhiteシグニチャーエディション用 ワイヤレス充電スタンド Amazonで現在の価格を見る

Kindle Scribeの特徴と利点

次に、Kindle Scribeの特徴と利点について説明します。

大画面のメリットとデメリット

Kindle Scribeは、10.2インチの大画面(2480×1860ピクセル/300ppi)を備えているので一覧性が良く、内容が頭に入りやすいのと、大きなフォントで読めるのが特徴です。大判の技術書やビジネス書を読むのもはかどります。横向きにして漫画や小説を見開きで読むこともできます。
同じくらいの大画面でも、Fire HD 10 などのタブレット端末の画面は動画に最適化されていて、アスペクト比は16:10と横長です。

一方、Kindle Scribeの画面は電子書籍に最適化されていて、アスペクト比は4:3。電子書籍のページが左右の余白なしに画面いっぱいに拡大され、同じ本でも大きく表示されます(下図参照。青く塗った部分が、電子書籍の表示される部分です)。

fire_hd_10_kindlle_scribe_display

文庫本を見開きで読んでいる感じの大きさです。また大画面のKindleで唯一、解像度が300ppiあるので、イラストや写真がくっきり見えるのも特徴です。

ただ、重量が433gあり、片手で持つには重いのが難点です(Kindle Paperwhite は205g)。公式のケースを購入し、約30°または60°の角度で立てて、書見台で本を読むようなスタイルがラクかと思います。

メモやノート

Kindle Scribeは、高品質な筆圧感知ディスプレイを搭載しているので、付属のスタイラスペンで手書きのメモをとることが可能です。ノートをとったり、アイデアを記録したり、また、簡単に情報を整理することができます。テキストの理解度を深め、内容を記憶するツールとして最適です。

本を読みながらメモを取りたい、それをあとで読み返したい、という方には、Kindle Scribeがおすすめです。

読みながらメモを残すには、残したい箇所をタップして、出てきた画面に手書きまたは入力します。メモは自動的に保存され、付箋で貼り付けられます。あとで読み返したり、フォルダに分類したり、すべてのメモやハイライトをEメール経由でエクスポートしたりすることができます。

手書きの付箋を貼り付けられるのは、対応するKindle本、ブラウザのSend-to-Kindle機能やKindleアプリの「シェア」ボタンなどでインポートしたDOC、DOCX、TXT、RTF、HTM、HTML、PNG、GIF、JPG、JPEG、BMP、EPUB形式の文書です。

既存のWord文書(DOC、DOCX)を取り込んで付箋を貼り付けるなど、印刷するまでもない作業があるときや、仕事に必要な資料を一カ所に集めて読んでまとめたいときなど、目が疲れない方法として便利ですね。

また、取り込んだPDFファイルには、直接手書きで書き込むことができます。たとえば「紙の資料をスマホで撮影してPDF保存 ⇒ Kindleアプリで Kindle に送信」という手順で、手軽に自分専用のノートを作れます。自炊PDFを入れて読むときにも使えます。

kindle_scribe_pdf

既存の文書の閲覧とノートブック機能が合わさっている点が、Kindle Scribe の最大の利点です。

また、Kindle Scribeは、ノートや日記としても使えます。罫線付き・白紙・やることリストなどのテンプレートを使って、手軽に手書きのメモを作成できます。画面の大きさはB5サイズくらいで、ノートの感覚です。もちろん、文字だけでなくイラストを描くのも自在です。付属のペンで画面に描くのは、紙のノートの使用感に近いと思います。

作成したノートは、スマートフォンなどのKindleアプリからも確認できます。

フォルダを使用してノートブックを整理できるというのは、たくさんメモを取る方には嬉しい機能です。ノートやメモが増えてくるほど、紙のノートにはない検索性の良さを感じます。

Kindle Scribe スタンダードペンとプレミアムペンの違い

Kindle Scribe の付属ペンは、スタンダードペンとプレミアムペンの2種類から選ぶことができます。どちらも充電やペアリングが不要ですぐに使うことができ、ペンの書き心地は、紙に書いているのと同じような感覚です。

ペンの種類にはペン・蛍光ペン・万年筆・マーカー・鉛筆があり、それぞれ5つの描線の太さから用途に応じて選ぶことができます。

スタンダードペンとプレミアムペンの違いは、プレミアムペンには更に消しゴム機能と、カスタマイズ可能なショートカットボタンがついていることです。

消しゴム機能は、ペンの反対側でなぞれば消せる仕組みです。ショートカットボタンは、ペンの側面のボタンに好みの機能を割り当てることができ、ペンとマーカーの切り替えなどを素早くできます。

バッテリー

読書だけなら12週間、読み書きしながらでも3週間持続します。

記憶容量

16GB、32GB、64GBから選べます。64GBが一番人気があります。

kindle_scribe

<Kindle Scribe キンドル スクライブ 10.2インチディスプレイ プレミアムペン付き>

⇒ Kindle Scribe キンドル スクライブ Amazonで現在の価格を見る

Fire HD 10タブレットの特徴と利点

次に、Fire HD 10タブレットの特徴と利点を見ていきましょう。

多用途の大画面タブレット端末

Fire HD 10タブレットは、Android OSを搭載したタブレット端末です。メールのチェックやショッピング、レシピ検索や買い物リスト、MS Office、Netflixなどあらゆる用途に使用することができます。

10.1型のカラー液晶画面と優れたサウンドシステムを備えており、映画やゲーム、ウェブ閲覧などのエンターテイメントコンテンツを楽しむことができます。雑誌やコミックをカラーで読みたい方にも。さらに、アプリやゲームの選択肢が豊富で、さまざまなアプリを利用できます。

Web閲覧とアプリ

FireタブレットでのWeb閲覧は、独自のSilkブラウザを利用するようになっていますが、実はChromeをインストールしたり、Google Play からアプリをダウンロードすることもでき、Fire HD 10タブレットは動作確認済みです。自己責任にはなりますが、利用の幅はグンと広がります。

Amazon会員の場合、購入時に[カートに入れる]ボタンの下の、□ デバイスをAmazonアカウントにリンクする (簡単セットアップ) にチェックを入れると、設定が非常に簡単に済みます。初心者にも好評です。

プライム会員やKindle読者のために作られているので、端末は高機能でも割安。コスパが良い商品です。Amazonで購入した本やVideoも、購入、ダウンロード、閲覧がシームレスにできるのも魅力です。

記憶容量

16GB、32GB、64GBから選べます。32GBが一番人気があります。1TBまでのmicroSDカード対応(別売)。

重量

465g

カメラ

2メガピクセルフロントカメラと、5メガピクセルリアカメラ、720pのHDビデオ録画

fire_hd_10

<Fire HD 10 タブレット>

⇒ Fire HD 10 タブレット Amazonで現在の価格を見る

Kindle Paperwhite、Kindle Scribe、Fireタブレットの比較と用途別のおすすめ

ここまでご紹介してきた各機種の仕様を表にまとめると、次のようになります。

デバイスKindle Paperwhite 16GB
価格17,980円
ディスプレイ6.8インチ 電子ペーパー
重量205g
バッテリー寿命約12週間
防水性能IPX8
ノートテイキング機能なし
カラーブラック、ライトグリーン、デニムブルー
Alexa、Showモード対応なし
アプリなし
ゲームなし
デバイスKindle Paperwhite シグニチャーエディション 32GB
価格21,980円
ディスプレイ6.8インチ 電子ペーパー
重量207g
バッテリー寿命約12週間
防水性能IPX8
ノートテイキング機能なし
カラーブラック、ライトグリーン、デニムブルー
Alexa、Showモード対応なし
アプリなし
ゲームなし
デバイスKindle Scribe 64GB
価格59,980円
ディスプレイ10.2インチ 電子ペーパー
重量433g
バッテリー寿命約12週間
防水性能なし
ノートテイキング機能あり
カラータングステン
Alexa、Showモード対応なし
アプリなし
ゲームなし

最後に、用途別のおすすめです。

読書が主な用途の場合、Kindle Paperwhite または Kindle Scribeがおすすめです。高解像度ディスプレイとE-ink(電子ペーパー)技術により、本物の紙のような読書体験を提供します。目の疲れにくさ、バッテリーの持続時間の長さといった、E-inkならではの利点があります。

ノート機能と手書き体験の比較では、Kindle Scribeのみ、高品質な筆圧感知ディスプレイと手書きによる書き込み・メモ機能があります。
手書きでメモやノートを取りたい場合は、Kindle Scribe一択です。読む・書くが一カ所にまとめられます。

マルチメディアやアプリの利用を重視する場合は、Fire HD 10タブレットがおすすめです。音楽や動画の再生、ゲームなど様々なアプリがカラーディスプレイで楽しめます。またFire HD 10タブレットのみ、Kindleストア以外に「dマガジン」にも対応していて、Amazonアプリストアからダウンロードできます。

使いやすさの比較では、バッテリーの持続時間が長いのは Kindle Paperwhite と Kindle Scribeで、最大12週間になっています。Fire HD 10 は最大12時間です。

最終的な購入の決め手となる要素は、上記のどれを優先するかによります。ご自身のニーズや好みによって、最適な機種を選んでください。

タイトルとURLをコピーしました