今回は、「外出先でもサクサクとExcelを編集したい!」という方のために、エクセルが快適に使えるおすすめタブレットを厳選して10機種ご紹介します。
近年、高性能化が著しいタブレットは、ノートパソコンの代わりとして利用されることも増えています。中でも、ビジネスシーンで必須のツールであるExcelを快適に操作できるタブレットは、注目を集めています。
そこで、数多くのタブレットの中から、自分に合った一台を選ぶためのポイントをご紹介します。Excelアプリが無料版か有料版かによっても、できることや必要なスペックが違ってきますから、そのあたりも詳しく解説していきます。
Excelアプリの無料版と有料版の違い
Excelアプリ無料版
スマートフォンやタブレットで利用できる無料のExcelです。Excelファイルの閲覧、編集、保存ができますが、ピボットテーブル、マクロ、オートフィルター、データ分析ツールなどの高度な機能は利用できません。
また、10.1インチを超える大画面デバイスでは、閲覧のみになります。
Microsoft Excel(有料版)
「Office Home & Business2021」などのパッケージ版を購入するか、月額または年額のMicrosoft 365 サブスクリプションで利用可能です。Word、PowerPoint、OutlookなどのOfficeアプリも利用可能になります。すべての機能が利用できます。
表にすると、次のようになります。
ディスプレイサイズ | 無料版 | 有料版 |
---|---|---|
10.1インチ以下 | 商用利用不可、基本的な編集機能に制限 | 商用利用可、機能の制限なし |
10.1インチ超 | 商用利用不可、閲覧のみ可能 | 商用利用可、機能の制限なし |
高度な編集をしない場合、10.1インチ以下のタブレットなら、無料版のExcelで編集ができます。
10.1インチを超える大画面のタブレットで編集をしたい場合や、画面サイズに限らず高度な編集をする場合は、パッケージ版の購入またはMicrosoft 365 サブスクリプションが必要になります。
タブレットのOS
タブレットのOSは、Excelの用途が軽い作業メインであれば、iPadOS、Android、Windowsのどれでも十分に使用できます。
一方、複雑な計算やマクロ、図形描画などを使う場合は、SurfaceなどのWindowsタブレットが適しています。パソコンと同じ操作感でエクセルを利用できるのが強みです。
iPadOSとAndroidでは、マクロ機能などが使えません。
予算的には、iPadやSurfaceは高性能なモデルが多いですが、価格も高めです。Androidタブレットは比較的安価なモデルもあります。
必要なスペック
Excelでマクロなどの高度な機能を使用する場合に、必要になってくるスペックは、以下のようになります。
- CPU: 処理速度に影響します。Excelを快適に使うには、Core i5以上のCPUがおすすめです。
- メモリ: 一度に複数のアプリを開いたり、大きなファイルを編集したりする場合は、8GB以上のメモリが必要です。
- ストレージ: 128GB以上(データをクラウドなどに保存せず、本体に保存しておきたい場合は256GB以上がおすすめ)。
- ディスプレイ: 持ち運びやすさを重視するなら10インチ前後、作業効率を重視するなら12インチ以上のモデルがおすすめです。
- バッテリー: 外出先で長時間使用する場合は、長時間のバッテリー駆動時間が必要になります。
- キーボード: 長文入力や関数入力が多い場合は、キーボードがあると便利です。着脱式キーボードやカバーキーボードなどが、使い勝手が良くておすすめです。
【2024年最新】エクセルが使えるおすすめタブレット10選
それでは、上記のポイントを踏まえて、おすすめのタブレットをご紹介します。
サクサク編集!ハイスペックモデル
Microsoft Surface Pro 9
Windows 11搭載の2in1タブレットPCで、PCと同じようにExcelをストレスなく編集できます。キーボードカバーを装着すれば、ノートPCのようなスタイルに。13インチの大画面ディスプレイと、大容量メモリ、Core i5 4.4GHz搭載で高性能です。また、Office Home & Business 2021がプリインストールされているので、すぐにExcelを利用できます。
美しい高解像度ディスプレイと、取り外し可能なキーボードカバーにより、場所を選ばず快適に作業できます。さらに、Surface Penとの組み合わせで、手書き入力や図形の描画も。ビジネス用途はもちろん、イラストや動画などのクリエイティブな作業にも最適な一台です。
- 画面サイズ: 13インチ
- 解像度: 2880 x 1920
- 重量: 879g
- 処理性能: 第12世代 Intel Core i5/i7 プロセッサ
- メモリ容量: 8GB/16GB/32GB
- ストレージ容量: 128GB/256GB/512GB/1TB
- バッテリーの持ち時間: 最大15.5時間
- 価格: 149,380円~
Microsoft Surface Pro 7+
Surface Pro 9よりも価格を抑えつつ、高い処理性能を備えています。LTEモデルも選べるので、外出先でもインターネットに接続してExcelを編集できます。バッテリー駆動時間も長く、持ち運びにも便利です。ビジネス用途だけでなく、学生やクリエイターにもおすすめです。
Surface Pro 7まではCPUがCore i3でしたが、この7+からCore i5になり、処理速度が飛躍的に速くなりました。サクサク動くSurface Proのお買い得機種です。
- 画面サイズ: 12.3インチ
- 解像度: 2736 x 1824
- 重量: 770g
- 処理性能: 第11世代 Intel Core i3/i5/i7 プロセッサ
- メモリ容量: 8GB/16GB
- ストレージ容量: 128GB/256GB/512GB/1TB
- バッテリーの持ち時間: 最大15時間
- 価格: 146,900円~
コスパ重視!お手頃価格モデル
TECLAST P30 10インチ Wi-Fiモデル
1万円台で購入できるコストパフォーマンスに優れたタブレットです。Excelの基本的な編集機能は問題なく使えます。1.8GHzの8コアCPUを備えているため、スムーズな操作が可能です。
高解像度ディスプレイとデュアルスピーカーを搭載しているので、動画視聴やウェブ閲覧にも十分な性能。Wi-Fi 6対応により、より高速で安定したインターネット接続が可能です。BT5.4をサポートしているため、最新のBluetoothデバイスとも簡単に接続できます。
顔認証機能も搭載されているので便利。タブレット初心者や、サブ機として使う方におすすめです。
- 画面サイズ: 10.1インチ
- 解像度: 1280 × 800
- 重量: 535g
- 処理性能: Allwinner 1.8GHz 8コア
- メモリ容量: 10GB
- ストレージ容量: 64GB、1TBまで拡張可
- バッテリー持ち時間: 6000mAh
- 価格: 15,900円~
持ち運びに便利!軽量モデル
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro 8.4インチタブレット
片手で持てるコンパクトサイズと軽量ボディ、強力なCPUが魅力です。通勤電車やカフェなど、狭い場所でも快適にExcelを編集できます。高解像度ディスプレイで、文字や数字も鮮明に表示されます。PD 18Wの急速充電対応。顔認証機能も搭載されているので便利。
- 画面サイズ: 8.4インチ
- 解像度: 1920 × 1200 フルHD
- 重量: 310g
- 処理性能: Helio G99 8コアCPU
- メモリ容量: 16GB(8+8仮想)
- ストレージ容量: 128GB (512GB拡張可能)
- バッテリーの持ち時間: 6050mAh
- 価格: 24,649円〜
Amazon Fire Max 11 タブレット
Amazonのタブレットの中でも比較的処理性能が高く、Excelの編集にも対応できます。11インチの大画面と鮮やかなディスプレイは、動画視聴や読書にも最適です。Amazonのコンテンツを楽しむことに加え、軽作業にも使えるタブレットが欲しい方におすすめです。Alexa対応で、声で操作もできます。
- 画面サイズ: 11インチ
- 解像度: 2000 x 1200
- 重量: 490g
- 処理性能: MediaTek MT8188J オクタコアプロセッサ
- メモリ容量: 4GB
- ストレージ容量: 64GB/128GB
- バッテリーの持ち時間: 最大14時間
- 価格: 34,980円〜
大画面で作業効率アップ!12インチ以上モデル
Lenovo Tab P12
12.7インチの大画面と高解像度ディスプレイで、Excelを快適に編集できます。鮮やかなカラーの大画面でコスパの高いタブレットをお探しの方にお勧め。エンターテインメント用途にも活用できます。
- 画面サイズ: 12.7インチ
- 解像度: 2944 x 1840
- 重量: 615g
- 処理性能: MediaTek Dimensity 7050 プロセッサー
- メモリ容量: 8GB
- ストレージ容量: 128GB
- バッテリーの持ち時間: 最大10時間
- 価格: 48,563円〜
iPadでエクセルを使うならコレ!
iPad Air 第5世代
高性能M1チップと美しいRetinaディスプレイを搭載したバランスの良いiPadです。Apple Pencil 第2世代との相性も抜群で、手書き入力や図形描画にも最適です。iPadOS版のExcelアプリは、パソコン版とほぼ同等の機能を備えており、本格的な作業にも対応できます。
- 画面サイズ: 10.9インチ
- 解像度: 2,360 x 1,640
- 重量: 約460g
- 処理性能: M1チップ
- メモリ容量: 8GB
- ストレージ容量: 64GBまたは256GB
- バッテリー持ち時間: 最大10時間
- 価格: 64GB・Wi-Fiモデルは92,800円~
iPad Pro 11インチ 第4世代
iPadシリーズの中で最も高性能なモデルです。Apple M2チップとProMotionテクノロジーにより、Excelの編集はもちろん、動画編集やイラスト制作などの負荷の高い作業もサクサクこなせます。プロレベルの作業にも対応できる一台です。
Apple Pencil(第2世代)対応で、手書き入力や図形描画も。しかも、本機ではポイント機能(ホバー機能)により、ディスプレイから12mmまでの高さに近付けただけで、ペン先の位置を表示してくれます。これは液タブを使ってきた人にはなじみの機能ですが、実際に書く前に正確な位置やブラシのサイズが把握でき、操作精度が上がって効率的です。
また、iPadOS版のExcelアプリはパソコン版とほぼ同等の機能を備えており、本格的な作業にも対応できます。
- 画面サイズ: 11インチ
- 重量: 466g
- 処理性能: M2チップ 8コアCPU
- メモリ容量: 8GBまたは16GB
- ストレージ容量: 128GB, 256GB, 512GB, 1TB, 2TB
- バッテリーの持ち時間: 最大10時間
- 価格: 140,800円~
Androidでエクセルを使うならコレ!
Samsung Galaxy Tab S8+
高解像度ディスプレイとパワフルなCPU、大容量バッテリーを搭載した、Androidタブレットの最高峰モデルです。付属の、専用スタイラスペン「Sペン」による手書き入力も快適で、Excelの編集はもちろん、イラスト制作やメモ書きにも最適です。DeXモードを使えば、パソコンライクな操作感で作業することもできます。
- 画面サイズ: 12.4インチ
- 解像度: 2800 x 1752
- 重量: 567g
- 処理性能: Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1
- メモリ容量: 8GB
- ストレージ容量: 128GB
- バッテリーの持ち時間: 約16時間
- 価格: 109,800円~
2-in-1タイプでノートPCとしても活躍!
Microsoft Surface Go 3
コンパクトで軽量な2-in-1タイプのタブレットです。Windows 11搭載で、PCと同じようにオフィスソフトを使えます。タイプカバーを装着すれば、ノートパソコンのように使えます。Excelの編集はもちろん、メールや文書作成にも最適です。
また、Office Home & Business 2021が付属しているので、すぐに使い始めることができます。バッテリー駆動時間も長く、外出先での作業にも安心です。学生やビジネスパーソンにおすすめの一台です。
- 画面サイズ: 10.5インチ
- 解像度: 1920 x 1280
- 重量: 544g
- 処理性能: 第10世代 Intel Pentium Gold 6500Y
- メモリ容量: 4GBまたは8GB
- ストレージ容量: 64GBまたは128GB
- バッテリーの持ち時間: 約11時間
- 価格: 57,800円~
まとめ:エクセルが使える、自分に合ったタブレット
Excelが使えるタブレットは、種類や機能が豊富にあります。自分の使い方や予算に合わせて、最適な一台を選びましょう。この記事が、タブレット選びの参考になれば幸いです。