Appleから発売されているタブレット端末 iPadは、高い性能と使いやすさから、幅広い世代に人気があります。4つのシリーズそれぞれに魅力がありますが、多機能になるほど違いが分かりにくくなってきました。
今回は、2つの大人気タブレット、(無印)iPad 第9世代と、iPad mini 第6世代を徹底比較! それぞれのスペックの違いや特徴を分かりやすく解説し、あなたにぴったりのiPadを選ぶお手伝いをします。
また、学習、イラスト、動画編集などの用途に合わせたおすすめモデルもご提案しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
iPad mini 6 vs iPad 9:基本スペック比較
まずは、iPad mini (第6世代)とiPad (第9世代)のスペックを比較してみましょう。
サイズと重さ
iPad mini (第6世代): 約195.4 x 134.8 x 6.3 mm、293g (Wi-Fiモデル) / 297g (Cellularモデル)
iPad (第9世代): 約250.6 x 174.1 x 7.5 mm、487g (Wi-Fiモデル) / 498g (Cellularモデル)
iPad miniは、名前の通りiPadシリーズの中で最もコンパクトで軽量なモデルです。 片手で持てるサイズ感なので、持ち運びがしやすいのが特徴です。 移動中の読書やメモ書きなど、サッと取り出して使えます。
一方、iPadは10.2インチの大画面が魅力。 動画視聴やゲーム、電子書籍など、様々なコンテンツを楽しむのに適しています。
ディスプレイ
iPad mini (第6世代): 8.3インチ Liquid Retinaディスプレイ (2266 x 1488ピクセル)
iPad (第9世代): 10.2インチ Retinaディスプレイ (2160 x 1620ピクセル)
どちらも高精細なディスプレイを搭載していますが、iPad miniはより高密度で、より鮮明な映像を楽しめます。 また、広色域 (P3)に対応しているので、より豊かな色彩表現が可能です。
プロセッサと性能
iPad mini (第6世代): A15 Bionicチップ
iPad (第9世代): A13 Bionicチップ
iPad miniは、iPhone 13シリーズと同じA15 Bionicチップを搭載。 iPad (第9世代)のA13 Bionicチップと比べ、処理速度やグラフィック性能が向上しています。 どちらも一般的な使い方には十分な性能ですが、新作ゲームや動画編集など、負荷のかかる作業をする場合は、iPad miniの方が快適に動作します。
RAM
iPad mini (第6世代): 4GB
iPad (第9世代): 3GB
RAMは作業中のデータを一時的に保存する領域です。容量が大きいほど、複数のアプリを同時に起動したり、重い作業をしたりしやすくなります。iPad miniのほうが快適です。
カメラ
iPad mini (第6世代): 12MP広角カメラ (リア)、12MP超広角カメラ (フロント)
iPad (第9世代): 8MP広角カメラ (リア)、12MP超広角カメラ (フロント)
iPad miniは、リアカメラの画素数が12MPと高く、より高画質な写真や動画を撮影できます。 また、フロントカメラは超広角レンズを搭載していて、一般的な視野角のカメラより広い範囲を撮影できます。ビデオ通話やセルフィー、風景や大人数での集合写真に便利です。
バッテリー
バッテリー持ち時間はどちらも最大10時間です。
価格
iPad mini (第6世代): 64GB: 78,800円、256GB: 99,800円 (Wi-Fiモデル)
iPad (第9世代): 64GB: 49,800円、256GB: 69,800円 (Wi-Fiモデル)
iPad miniは、iPad と比較して高性能な分、価格も高くなっています。
iPadはシリーズの中では最も手頃な価格設定で、コストパフォーマンスに優れています。
スペック比較一覧表
iPad mini 第6世代と iPad 第9世代のスペックを表にまとめました。
項目 | iPad mini 6 | iPad 9 | |
---|---|---|---|
本体のサイズ | 195.4 x 134.8 x 6.3mm | 250.6 x 174.1 x 7.5mm | |
ディスプレイサイズ | 8.3インチ | 10.2インチ | |
重量 | 293g (Wi-Fiモデル) | 487g (Wi-Fiモデル) | |
解像度 | 2266 x 1488ピクセル | 2160 x 1620ピクセル | |
CPU | A15 Bionicチップ | A13 Bionicチップ | |
RAM | 4GB | 3GB | |
ストレージ容量 | 64GB、128GB、256GB | 64GB、256GB | |
カメラ | 背面12MP、前面12MP | 背面8MP、前面12MP | |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 | 最大10時間 | |
64GBモデル価格 | 49,800円 | 78,800円 | |
128GBモデル価格 | - | 51,180円 | |
256GBモデル価格 | 69,800円 | 102,800円 |
デザイン
-
iPad mini 6
iPad mini は丸みのあるデザインで、持ちやすくなりました。
スペースグレイ、ピンク、パープル、スターライトと、カラーバリエーションが豊富で、個性的な色も選べます。
ベゼル(画面の縁)が狭く、画面が大きく見えて没入感が高まります。
指紋認証センサーは電源ボタンに搭載されています。 -
iPad 9
従来のiPadと同じデザインで、安定感があります。
カラーバリエーションはシルバーとスペースグレイの2色。
ベゼルが太く、画面占有率は低いです。
指紋認証センサーはホームボタンに搭載されています。
用途別おすすめモデル
持ち運びやすさ重視なら:iPad mini 第6世代
通勤・通学のお供に
外出先での動画視聴や読書に
カフェでの作業に
ゲームやイラスト制作にも
コスパ重視なら:iPad 第9世代
自宅での動画視聴やゲームに
オンライン授業やリモートワークに
電子書籍リーダーとして
初めてのiPadとしてもおすすめ
大画面でエンタメを楽しみたいなら:iPad 第9世代
iPad 第9世代は、10.2インチの大画面を搭載したモデルです。 動画視聴やゲームなど、様々な用途に適しています。
イラスト制作に:iPad 第9世代
iPad 第9世代は、これからイラスト制作をはじめたい人に向いています。イラスト制作を始めたばかりの頃は、高価な機材に投資して使い方をたくさん覚えるよりも、まずは基本的な機能が揃ったデバイスで練習を重ねることが大切です。
iPad 第9世代なら手頃な価格で入手でき、Apple Pencil (第1世代)を使えば、自然な描き心地でイラスト制作を楽しめます。有料/無料のイラストアプリも豊富にそろっていて、それらを使ったイラスト制作に関する情報も、インターネット上や書籍などで豊富に提供されているので安心です。
ただし、複雑なブラシを使用するなどの本格的なイラスト制作、動画編集などを行う方や、プロのクリエイターには、処理速度の速い最上位機種のiPad Proがおすすめです。
iPad mini vs iPad:よくある質問
対応しているApple Pencilの世代は?
iPad mini (第6世代): Apple Pencil (第2世代)に対応
iPad (第9世代): Apple Pencil (第1世代)に対応
Apple Pencilは、iPadの画面に直接絵を描いたり、文字を書いたりできる便利なアクセサリーですが、第1世代と第2世代にはいくつかの違いがあります。
第1世代は丸みを帯びた円筒形のデザインで、Lightningコネクタが搭載されています。ペアリングや充電をするには、キャップを外してiPadのLightningポートに直接差し込む必要があります。
第2世代はペン軸の一部が平らなデザインで、iPadの右側面のマグネットに取り付けるだけで、自動でペアリングとワイヤレス充電ができます。使い終わったら側面につけておけば、なくすこともなく、充電も完了しているという仕組みです。また、ペン軸の一部が平らになったことで、机に置いたときに転がって床に落ちることもなくなりました。
そして、ダブルタップ機能も。ペン先付近をダブルタップするだけで、ツールの切り替えなどができるようになりました。「現在使用中のツールと消しゴムの切り替え」、「現在使用中のツールと前回使用したツールの切り替え」、「カラーパレットを表示」、「オフ」を割り振ることができます(「設定」>「Apple Pencil」から選択します)。
キーボードは接続できる?
どちらのモデルも、Bluetoothキーボードを接続することができます。 iPad miniは、コンパクトなサイズ感なので、持ち運びに便利な小型のキーボードがおすすめです。 iPadは、より大きなキーボードを使用することも可能です。
iMacといったデスクトップ版Macに同梱されているBluetooth接続のMagic Keyboardも使えます。こちらのキーレイアウトはMac・iPadに最適化されているし、JIS配列も選択できます。
ストレージ容量はどれくらい必要?
必要なストレージ容量は、使い方によって異なります。 動画や音楽、写真、アプリなどをたくさん保存する場合は、256GBのモデルを選ぶと安心です。
セルラーモデルとWi-Fiモデル、どちらを選べばいい?
セルラーモデル
セルラーモデルは、SIMカードを挿入することで、Wi-Fi環境がなくてもモバイルデータ通信を利用することができます。 外出先での作業や情報収集に便利です。GPS機能が搭載されているため、カーナビや地図アプリなどを利用して、正確な位置情報を取得することもできます。
デメリットとしては、Wi-Fiモデルと比べて本体価格が高くなることと、携帯電話回線を利用するため、月額料金が発生することです。
Wi-Fiモデル
Wi-Fiモデルは、セルラーモデルと比べて本体価格が安くなり、月額料金が発生しないため、ランニングコストを抑えられます。
デメリットとしては、インターネットに接続するには、Wi-Fi環境が必要なことです。外出先では、フリーWi-Fiスポットを探す必要があります。スマートフォンと一緒にお持ちでしたら、スマートフォンのテザリング機能を利用してインターネットに接続することもできます。
それから、GPS機能は搭載されていません(「外付けGPSレシーバー」を別途購入して、GPS機能を付けることはできます)。
どちらを選ぶべきか?
外出先でインターネットを利用することが多い方: セルラーモデルがおすすめです。
主に自宅やWi-Fi環境のある場所で利用する方: Wi-Fiモデルがおすすめです。
コストを抑えたい方: Wi-Fiモデルがおすすめです。
まとめ:あなたに合ったiPadは?
iPad miniとiPadは、どちらも魅力的なタブレットです。 それぞれの特徴をまとめましたので、あなたの使い方やライフスタイルに合ったiPadを選ぶ参考にしてください。
iPad mini 第6世代のほうが向いている人
持ち運びやすさ重視
片手で操作したい
読書が好き
メモをよく取る
写真編集をする
負荷の高いゲームを遊ぶ
重いアプリもサクサク動作するよう、処理性能の高いものがいい
Apple Pencil の第2世代に対応していて、自動でワイヤレス充電&ペアリングができるほうがいい
外出先で書類作成などの仕事をする
(コンパクトでパワフルなので、モバイルワークに最適です)
複数のアプリを同時に使いたい
(Split ViewやSlide Overで効率的に作業できます)
高画質な動画を撮影する
プロジェクターに接続してプレゼンテーションをする
最新の機能を使いたい
Amazon ではポイントがつき、翌日配送されるので便利です。
iPad 第9世代のほうが向いている人
iPadシリーズを初めて使う人
タブレット端末を初めて使う人
コストパフォーマンス重視
学習用のアプリや教材を使う学生
映画やドラマ、YouTubeなどの動画視聴がメイン
ネットサーフィンがメイン
お絵かきアプリを使って、イラストを描く
ビデオ通話をよくする
比較的負荷の軽いゲームをする
予算を抑えたい
Amazon ではポイントがつき、翌日配送されるので便利です。