デジタルイラスト制作や写真編集、デザイン作業などに、液晶ペンタブレット(液タブ)はもはや必須ツールになりつつあります。様々なメーカーから多種多様な液タブが販売されています。
今回は、2024年最新の「コスパ最強のおすすめ液タブ」を10機種厳選し、初心者、中級者、上級者まで、それぞれのレベルに合わせたおすすめ機種を分かりやすくご紹介します。予算をしぼり、性能にも妥協したくないという方必見です!
選び方ガイドも掲載しているので、あなたにぴったりの液タブを見つけるための参考にしてください。
液タブの選び方ガイド
適切な液タブを選ぶための、選択ポイントをご紹介します。
画面サイズと作業領域
画面サイズは作業効率に直結します。大きな画面は広々とした作業領域を確保できますが、設置スペースが必要になります。小さい画面は持ち運びに便利ですが、細かい作業がしづらい場合があります。
一般的に、初心者には11~13インチ、中級者以上には15インチ以上がバランスが良いとされています。自分の作業スタイルや使用環境に合わせて最適なサイズを選びましょう。
解像度と色再現性
解像度は画面の精細さを表します。高解像度であればあるほど、細かい描写が可能になります。
フルHD(1920×1080)以上の解像度があれば、多くの用途で十分な精細さを得られます。より高品質な作品を制作する場合は、4K解像度の製品も検討の対象になります。
色再現性は、色の表現力を示します。sRGBカバー率やNTSCカバー率などの指標で表されます。これらの数値が高いほど、より豊かで正確な色表現が可能になります。
プロフェッショナルな用途であれば、100%に近いsRGBカバー率を持つ製品を選ぶことをおすすめします。
筆圧感知レベルとペン精度
筆圧感知レベルは、ペンの押し加減によってどれだけ細かく線の太さや濃さを変えられるかを示す指標です。現在の主流は8,192レベルですが、4,096レベルでも十分な表現力を得られます。
ペン精度は、ペンの位置をどれだけ正確に検知できるかを表します。視差(ペン先とカーソルのずれ)が小さく、傾き検知機能が付いている製品を選ぶと、より自然な描き心地を得られます。
接続方法と互換性
液タブは、USBやHDMIなどのケーブルでパソコンやスマートフォンに接続して使用します。使用するパソコン等との互換性を確認してから購入しましょう。また、使用するOSやソフトウェアとの互換性も確認が必要です。最近の製品では、USB-C一本で電源供給とデータ転送の両方をカバーできるものも増えてきました。
付属品
液タブには、スタンドやペン、替え芯などの付属品が付属している場合があります。スタンドやペンホルダー、替え芯などが付属している製品を選ぶと、初期投資を抑えられます。また、一部の製品には描画ソフトウェアが付属していることもあり、これらも選択の際の重要なポイントになります。
コスパ最強!おすすめ液タブ10選
それでは、2024年現在のコストパフォーマンスに優れたおすすめの液タブを10機種ご紹介します。初心者向け、中級者向け、上級者向けの3ブロックに分けて詳しくご紹介します。
おすすめ液タブ初心者向け3選
初めて液タブを使うなら、まずは使いやすさと価格のバランスが取れたモデルを選びたいですね。
ここでは、比較的安価ながら必要な機能がしっかり揃った、初心者さん向けの液タブを3機種ご紹介します。
XPPen Artist 12セカンド 豪華版
XPPen Artist 12セカンドは、初心者にぴったりのコスパ抜群の液タブです。11.9インチの画面サイズは、持ち運びやすく、デスクスペースを取らないため、イラスト制作などを始めたばかりの方や学生さんにおすすめです。フルラミネーション技術により、ペン先と描画面のズレが少なく、自然な描き心地です。
また、付属のX3チップ搭載ペンは、8,192レベルの筆圧感知と60度の傾き検知に対応しており、繊細な表現が可能です。Android、Windows、MacOSに対応しているため、様々なデバイスで使用できるのも魅力です。
さらに、画面には反射防止のアンチグレアフィルム装着済みで、豪華版にはデジタルペン、替え芯、ケーブル、グローブなど、必要なアクセサリーが揃っており、お絵描きソフトウェア「openCanvas7」「Artrage 6」のいずれか一つが付属しているので、購入後すぐに制作を始められます。もちろん、クリスタ、アイビスペイント、フォトショップ、メディバンペイント、SAI、Illustrator、Zoom、PowerPointなどのペイントソフトにも対応しています。
液タブと板タブ両用で、簡単に切り替えることができるので、「使い分けたい」、「板タブから移行したい」という方にも便利です。
テレワークやオンライン授業にも活用できる多機能な液タブで、価格も手頃。初心者の方でも安心して使い始められる一台です。
項目 | データ |
---|---|
画面サイズ | 11.9インチ |
解像度 | フルHD (1920×1080) |
筆圧感知レベル | 8,192レベル |
価格 | 36,980円~ |
HUION Kamvas 12 豪華版
HUION Kamvas 12は、コンパクトながら高性能で、コスパに優れた液タブとして人気のモデルです。11.6インチの画面は、持ち運びに便利なサイズながら、十分な作業領域を確保しています。フルHD解像度と120%のsRGBカバー率により、鮮明で色彩豊かな表示が可能です。
WindowsやMacOSだけでなく、Androidにも対応しているため、スマートフォンを使った作業もスムーズに行えます。
付属のペンPW517は、バッテリーフリー電磁共鳴技術を採用しているため電池交換や充電の手間がなく、いつでもすぐに使用できるのが便利。8,192レベルの筆圧感知を持ち、自然な描き心地。長時間の作業でも快適に使用できます。また、角度調整のできる専用スタンドが付属しているので、長時間の作業でも疲れにくい姿勢を維持できます。
絵を描くことはもちろん、写真加工や在宅ワーク、オンライン授業など、幅広い用途に対応できる多機能な液タブです。初心者の方でも扱いやすく、外出先で作業したい方にもおすすめです。
項目 | データ |
---|---|
画面サイズ | 11.6インチ |
解像度 | フルHD (1920×1080) |
筆圧感知レベル | 8,192レベル |
価格 | 29,999円~ |
Wacom One 液晶ペンタブレット 13 (gen.1)
Wacom One 13は、液タブ界の老舗Wacomの入門モデル。自然な描き心地と使いやすさ、高い信頼性で人気です。
画面はフルHD解像度で色再現性も高く、鮮やかな色合いを出せます。
USB Type-Cケーブルで簡単に接続でき、Windows、Mac、Androidに対応しています。
シンプルで直感的な操作性が特徴で、液タブ初心者の方だけでなく、Wacomの品質を試してみたい方にもおすすめです。
付属のWacom独自の電磁誘導方式ペンは、充電不要で軽量なため、長時間の使用でも疲れにくいのが特徴です。また、4096レベルの筆圧感知に対応し、±60°の傾き検出機能も備えています。Amazon限定版にはオリジナルカスタムブラシセットが付属しているので、すぐに多彩な表現を試すことができます。
初心者の方でも安心して使えるWacomの信頼性と、拡張性のあるブラシセットで、デジタルアートの世界に踏み出すのに最適な一台です。
項目 | データ |
---|---|
画面サイズ | 13.3インチ |
解像度 | フルHD (1920×1080) |
筆圧感知レベル | 4096レベル |
価格 | 27,100円~ |
おすすめ液タブ中級者向け4選
ある程度イラストを描くことに慣れてきたら、より高画質で快適な作業環境が欲しくなりますね。
ここでは、表現の幅が広がる機能が充実した、中級者さん向けの液タブを4機種ご紹介します。
XPPen Artist 13.3 Pro
XPPen Artist 13.3 Proは、中級者の要求に応える高性能な液タブです。13.3インチのフルラミネートIPSディスプレイは、ペン先と描画面のズレを最小限に抑え、自然な描き心地です。フルHD解像度、NTSCカバー率88%で、鮮明で色彩豊かな表示が可能です。
画面わきにホイールが搭載され、機能をカスタマイズできます。例えばこれを左右に回転することでキャンバスの拡大縮小をする、などの操作が素早くできます。その上、8個のエクスプレスキーに自分のよく使う機能を割り当てることができるので、作業効率が飛躍的に向上します。
付属のスタイラスペンPA2は、8,192レベルの筆圧感知と60度の傾き検知に対応し、細かなタッチや陰影を表現しやすいのが特徴です。
また、専用のスタンドが付属しているので、液タブを快適な角度に調整し、長時間作業しても疲れにくい姿勢で使用できます。他に、ペンホルダー、替え芯、3-in-1USBケーブル、USB延長コード、クリーニングクロス、二本指グローブも付属しています。
イラスト制作はもちろん、在宅ワークなど幅広い用途に対応できる多機能な液タブで、中級者の方の創造性を存分に引き出せる一台です。
項目 | データ |
---|---|
画面サイズ | 13.3インチ |
解像度 | フルHD (1920×1080) |
筆圧感知レベル | 8,192レベル |
価格 | 39,980円~ |
HUION Kamvas 16 (2021)
HUION Kamvas 16(2021)は、15.6インチの大画面で作業領域が広く、快適に作業できる中級者向け液タブです。フルHD解像度と120%のsRGBカバー率により、鮮明で色彩豊かな表示が可能です。10個のショートカットキーに自分に必要な機能を割り当てられるので、効率的かつ快適な作業環境を整えられます。
付属のペンPW517は、8,192レベルの筆圧感知と±60度の傾き検知に対応しており、繊細な表現が可能。応答速度も速く、スムーズに描画ができます。充電不要なので、長時間の使用も可能です。また、Windows、Mac、Androidに対応しているため、様々なデバイスで使用できるのも大きな魅力です。
折りたたみ式専用スタンドも付属しており、6段階に角度を調整できます。このスタンドはノートPCなどにも使えて便利です。他に、グローブ、ペンスタンド兼替え芯ケース、替え芯10本、USBケーブルも付属しています。
保護フィルムが最初から貼られているのも、フィルム貼りが苦手/面倒という方には助かりますね。
液タブと板タブの2つのモードを用途に応じて使い分けられ、イラスト制作や写真編集など、様々な用途に対応します。中級者の方にとって、創作活動の幅を広げる強力なツールとなってくれます。
項目 | データ |
---|---|
画面サイズ | 15.6インチ |
解像度 | フルHD (1920×1080) |
筆圧感知レベル | 8,192レベル |
価格 | 44,999円~ |
Artisul D22S
Artisul D22Sは、21.5インチという大画面で作業できるため、広い作業領域を必要とする中級者におすすめの液タブです。フルHD解像度と178度の広視野角IPSパネルにより、どの角度から見ても鮮明で色彩豊かな表示。高精細な描画が可能です。
充電不要のペンとスタンドが付属しており、作業の快適さも抜群です。
ペンは8,192レベルの筆圧感知に加え、±60度の傾き検知機能も備えているため、陰影や角度を活かした多様な表現ができます。
スタンドは無段階調節可能で、自分に最適な角度で作業ができます (20°~80°)。
大画面ながら薄型軽量設計のため、設置の自由度が高いのも特徴です。1年のメーカー保証に加えて2ヶ月無料延長保証が付いているため、安心して使用できます。イラストレーターやデザイナーなど、プロフェッショナルな作業を行う方にとっても、理想的な作業環境を提供する一台です。
項目 | データ |
---|---|
画面サイズ | 21.5インチ |
解像度 | フルHD (1920×1080) |
筆圧感知レベル | 8,192レベル |
価格 | 49,999円~ |
XPPen Artist 15.6 Pro
XPPen Artist15.6 Proは、15.6インチの画面サイズで、携帯性と作業領域のバランスが取れた中級者向け液タブです。フルHD解像度で鮮明な表示。NTSCカバー率88%(sRGB比で120%)で、原色に近い色もくすまず、きれいに再現されます。
充電不要のP05Rペン、スタンド、グローブ、ケーブルが付属。ペンは8,192レベルの筆圧感知と±60度の傾き検知に対応し、繊細な表現が可能です。グリップ部分がゴム素材で持ちやすく、側面のボタンでブラシと消しゴムを切り替えられるので作業がはかどります。
また、8個のファンクションキーと、ラジアルキーを搭載しており、作業効率を大幅に向上させることができます。ファンクションキーには自分のよく使う機能を割り当てられ、ラジアルキーはダイヤルを回してキャンバスの拡大縮小を直感的に操作できて非常に便利です。
薄型軽量設計で持ち運びも容易なため、外出先での作業にも適しています。WindowsとMacに対応。イラスト制作やデザイン作業など、幅広い用途に対応できる多機能な液タブで、中級者の方の創造性を存分に引き出せる一台です。
項目 | データ |
---|---|
画面サイズ | 15.6インチ |
解像度 | フルHD (1920×1080) |
筆圧感知レベル | 8,192レベル |
価格 | 46,980円~ |
おすすめ液タブ上級者向け3選
プロのイラストレーターを目指す方や、既にプロとして活躍されている方は、機能性はもちろんのこと、耐久性や使い心地にもこだわりたいですよね。
ここでは、ワンランク上の表現力と快適な作業環境を作る、上級者向けの液タブを3機種ご紹介します。
Wacom Cintiq 16 FHD ブラック
Wacom Cintiq 16は、Wacomの高性能液タブのミドルクラスモデル。15.6インチの画面は持ち運びやすく、作業領域も十分とれるバランスの取れたサイズです。フルHD解像度で色再現性も高く、細部まで鮮明に映し出してくれます。
Wacom独自の電磁誘導方式ペン「Wacom Pro Pen 2」は、8,192レベルの筆圧感知と±60度の傾き検知に対応していて、非常に細かい部分まで描くことができます。また、視差を最小限に抑えたスクリーン構造によって、紙に描くような自然な描き心地です。
Amazon限定版にはオリジナルのカスタムブラシデータセットが付属しています(「CLIP STUDIO用カスタムブラシデータセットの受け取り方」の案内メールが届きます)。制作現場で求められる高い性能を備え、上級者の方の創造性を最大限に引き出すことができるモデルです。
項目 | データ |
---|---|
画面サイズ | 15.6インチ |
解像度 | フルHD (1920×1080) |
筆圧感知レベル | 8,192レベル |
価格 | 99,880円~ |
XPPen Artist Pro 16 (Gen 2)
XPPen Artist Pro 16 (Gen 2)は、最新技術を搭載した高性能液タブです。
16インチの大画面(作業領域 34.5 x 19.4cm)に2.5K解像度(2560×1600)を採用し、細部まで鮮明に描写できます。フルラミネート加工技術によって視差を最小限に抑え、「視差の少なさNo.1液タブ」として人気です。また、色域159% sRGBにより、プロフェッショナルな色彩表現が可能です。色精度を保ちながらもブルーライトを低減し(TÜV SÜD認証を取得)、目にやさしい画面です。
新開発のX3 Proチップを採用した充電不要のスタイラスペン「X3 Elite Plus」は、業界初の16,384レベルの筆圧感知と±60度の傾き検知により、紙に鉛筆で描くような自然な描き心地です。
また、ACK05左手デバイスも付属しているので、8個のショートカットキーやダイヤルを使って効率的に作業を進められます。他にペンケース、替え芯9本、USB-C to USB-Cケーブル2本、2 in 1ケーブル、電源アダプター、2本指グローブ、クリーニングクロス、クイックガイドも付属しています。
さらに、お絵描きソフトウェアひとつも付属(「openCanvas7」「Artrage 6」のどちらか)。
Android、Windows、macOSに対応しているため、柔軟に使用できる点も魅力です。2年間のメーカー保証がつき、安心して長く使用できます。
高度な機能と優れた描画性能を求める上級者にとって、理想的な創作環境が手に入ります。
項目 | データ |
---|---|
画面サイズ | 16インチ |
解像度 | 2.5K (2560×1600) |
筆圧感知レベル | 16,384レベル |
価格 | 76,980円~ |
Wacom Cintiq 22 FHD ブラック
Wacom Cintiq 22は、プロの制作現場で求められる大画面と高性能を兼ね備えた液タブです。21.5インチの画面、47.6×26.8cmの作業領域、解像度フルHD、色域96% sRGB。鮮明で色彩豊かな表示は、複雑なイラストやデザイン作業、3Dモデリングなど、あらゆるクリエイティブワークに対応します。原寸に近いサイズで作業できるので、拡大縮小をする必要がなく、描くことに没頭できます。
付属のスタイラスペン「Wacom Pro Pen 2」は、プロ版と同じものです。8,192レベルの筆圧感知と±60度の傾き検知に対応しており、指先の微妙な感覚まで表現できます。また、視差を最小限に抑えたスクリーン構造により、紙に描くような自然な描き心地です。
描きやすい角度に調整可能(16°~ 82°)な安定したスタンドが付属しているため、自分に合った角度で作業できるのも魅力です。VESAマウント(100mm×100mm)が搭載され、モニターアームに接続することもできます。
さらに、AmazonではAmazon限定のオリジナルデータ特典が付いています(「CLIP STUDIO用カスタムブラシデータセットの受け取り方」の案内メールが届きます)。
付属品は他に、HDMIケーブル、USB2.0ケーブル、電源ケーブル3本、 着説式ペンホルダ ー (標準芯3本、芯抜き)、クイックスタートガイド、レギュレーションシート、 ACアダプタ。
プロ版の機能を少し削ったモデルなので、Cintiq Pro 24 (327,800円)より165,000円ほど安く、動作が速く、発熱もしません。
上級者の方の創造性を最大限に引き出し、作品のクオリティを一段階上げることができる液タブです。
項目 | データ |
---|---|
画面サイズ | 21.5インチ |
解像度 | フルHD (1920×1080) |
筆圧感知レベル | 8,192レベル |
価格 | 162,800円~ |