人気のiPad、最新モデルに目が行きがちだけど、実は型落ちモデルもあなどれない! 用途によっては、型落ちでも機能がほとんど変わらず、お得に購入できます。
今回は、2022年10月に発売された最新モデル「iPad 第10世代」と、その前モデルである「iPad 第9世代」を徹底比較。
それぞれの特徴やスペック、用途別の使い勝手、メリット・デメリットを分かりやすく解説し、あなたにぴったりのiPadを見つけるお手伝いをします。
さらに、第7世代と第8世代についても触れます。
iPad第9世代の概要
iPad第9世代は、2021年9月に発売されたiPadのベーシックモデルです。A13 Bionicチップを搭載し、前モデルより処理速度とグラフィックス性能が向上しています。また、10.2インチ Retinaディスプレイを採用し、解像度は2160×1620ピクセル。Apple Pencilにも対応しているので、メモやイラスト制作にも活用できます。
スペック比較:iPad 第9世代 vs 第10世代
iPad第9世代と第10世代のスペックを詳しく比較しました。
スペック比較:処理速度、メモリ、ストレージ
項目 | iPad 第9世代 | iPad 第10世代 |
---|---|---|
CPU | A13 Bionic | A14 Bionic |
メモリ | 3GB | 4GB |
ストレージ | 64GB/256GB | 64GB/256GB |
CPU:第10世代のA14 Bionicチップは、第9世代のA13 Bionicチップよりも約20%処理速度とグラフィックス性能が向上しています。
メモリ:第10世代のほうがメモリ容量が大きく、複数のアプリを同時に使用したときの動作がよりスムーズになっています。
ストレージ容量は、写真や動画、アプリなどを保存する容量です。どちらも、64GBと256GBから選べます。
スペック比較:ディスプレイパネル、表示領域サイズ、解像度、明るさ、ベゼル
項目 | iPad 第9世代 | iPad 第10世代 |
---|---|---|
パネル | Retinaディスプレイ | Liquid Retinaディスプレイ |
サイズ | 10.2インチ | 10.9インチ |
解像度 | 2160 x 1620ピクセル | 2360 x 1640ピクセル |
輝度 | 500ニト | 400ニト |
ベゼル幅 | 太い | 狭い |
・ディスプレイのパネルはどちらもIPS方式の高精細液晶パネルです。
第9世代のRetinaディスプレイは、HDよりも解像度が高く、人間の目が個々のピクセルを認識できないほど高精細な、Retina解像度と呼ばれるピクセル密度のディスプレイです。
第10世代のLiquid Retinaディスプレイは、Retinaディスプレイの一種で、LCDパネルを使用しているものを指します。従来のRetinaディスプレイと比べて、より広い色域、より高い輝度、より薄型で軽量なデザインになっています。
どちらも、周囲の光に合わせてディスプレイの色温度を自動的に調整するTrue Tone機能がついています。太陽の光と電灯の光とを意識しないで、どこでも快適に見ることができます。
・ディスプレイのサイズは、縦横の実寸で言うと、第9世代が 20.7×15.5 cm、第10世代が 22.1×16.6 cmです。第10世代のほうが約7%表示領域が広くなっています。
・第10世代のほうが解像度が高く、画面がより鮮明に表示されます。
・輝度(ディスプレイの明るさ)は、第10世代のほうが高く、明るい場所でも画面が見やすくなっています。屋外での使用に向いています。
・ベゼルは、画面を取り囲むフレームのことです。第10世代のほうがベゼル幅が狭く、画面が大きく見えて没入感が高まります。
スペック比較:カメラの画質、機能
項目 | iPad 第9世代 | iPad 第10世代 |
---|---|---|
背面カメラ | 8MP | 12MP |
前面カメラ | 12MP | 12MP |
センターステージ | なし | あり |
リアカメラ(=背面カメラ)は、iPad第9世代が8MP、第10世代が12MPです。動画撮影は、第9世代が1080p、第10世代が4Kに対応しています。画素数が高いと、より高画質な写真や動画を撮影できます。
フロントカメラ(=前面カメラ)は、ビデオ通話やセルフィー撮影に使用します。これはどちらのモデルも、12MPです。動画撮影は、第9世代が720p、第10世代が1080pに対応しています。
カメラの位置が、第10世代は横向き用に変更になっています(下図の赤丸の位置)。タブレットを横向きにしてビデオ通話をする時に、正面を見ている顔が映るので、第9世代までの不満が解消されています。
iPad 第9世代
iPad 第10世代
センターステージは、ビデオ通話中、自動的に画面の中央に人物を映す機能です。第10世代のみ対応しています。
スペック比較:バッテリー持続時間、コネクタ
項目 | iPad 第9世代 | iPad 第10世代 |
---|---|---|
動画再生 | 約10時間 | 約10時間 |
Web閲覧 | 約9時間 | 約9時間 |
コネクタ | Lightning、Smart Connector | USB-Cコネクタ、Smart Connector |
バッテリー持続時間は、どちらも動画再生で10時間、Web閲覧で10時間です(Wi-Fi接続時)。
コネクタは第10世代は待望のUSB-C対応。接続機器の幅が広がりました。充電のほかにも、外付けのストレージ、ディスプレイなどの接続や、ほかのデバイスへの電力供給にも使えます。Lightningと比べると、コネクタに上下の区別がないのが楽なのもメリットです。
外形比較:縦、横、厚さ、重量、カラー
項目 | iPad 第9世代 | iPad 第10世代 |
---|---|---|
高さ | 250.6 mm | 248.6 mm |
幅 | 174.1 mm | 179.5 mm |
厚さ | 7.5 mm | 7 mm |
Wi-Fiモデル重量 | 487g | 477g |
Wi-Fi+Cellularモデル重量 | 498 g | 481g |
カラー | シルバー・スペースグレイ | シルバー・ブルー・ピンク・イエロー |
対応アクセサリ比較:Apple Pencil、Magic Keyboard
項目 | iPad 第9世代 | iPad 第10世代 |
---|---|---|
Apple Pencil | 第1世代に対応 | 第1世代に対応 |
キーボード | Smart Keyboard、Bluetoothキーボード | Magic Keyboard Folio |
どちらも Apple Pencil(第1世代)に対応しています。Apple Pencilは、iPadで手書きのメモを取ったり、絵を描いたりできるスタイラスペンです。
キーボードは、iPad第9世代はSmart KeyboardとBluetoothキーボードに対応。
iPad第10世代はMagic Keyboard Folio に対応しています。Magic Keyboard Folioは、iPadをノートパソコンのように使えるキーボード付きケースです。キーの打ち心地がよく軽快にタイピングできるキーボード、どこでもクリックできる大きなトラックパッド、ショートカットを簡単に実行できる14のファンクションキーの列が特長です。
2つのパーツに分かれる万能なデザインでiPadを守り、快適に作業をすることができます。
価格比較
モデル | 容量 | 価格 |
---|---|---|
iPad 第9世代 | 64GB | ¥49,800 |
iPad 第9世代 | 256GB | ¥71,800 |
iPad 第10世代 | 64GB | ¥68,800 |
iPad 第10世代 | 256GB | ¥84,800 |
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用途別比較:クリエイティブ、エンタメ、ビジネス、学習
iPadは、さまざまな用途に使用することができます。ここでは、クリエイティブ、エンターテイメント、ビジネス、学習の各用途別に、iPad第9世代と第10世代を比較してみましょう。
クリエイティブ用途
イラスト制作
どちらもApple Pencilに対応しているので、手書きで繊細なイラストを描くことができます。
動画編集
iMovieなどの動画編集アプリを使用すれば、簡単に動画を編集することができます。
A14 Bionicチップを搭載した第10世代のほうがサクサク動くので、iPad第9世代よりも快適に動画編集が行えます。
エンターテイメント用途
ネットサーフィン
どちらも大画面でウェブサイトを閲覧することができ、操作性も良好です。
動画視聴
どちらも大画面で高画質の動画を楽しむことができます。
第10世代は、第9世代よりもディスプレイの解像度も輝度も高いため、より快適に動画視聴を楽しむことができます。
ゲーム
どちらも大画面で迫力のあるゲームを楽しむことができます。
第10世代は第9世代よりもパフォーマンスもグラフィックス性能も高いため、より高負荷のゲームを快適にプレイできます。
読書
大画面で電子書籍を読むことができ、文字もくっきりとして見やすいです。
ビジネス用途
第10世代のほうが、動きが早く、ストレージ容量も大きいので、複数のアプリを同時に使用するのに適しています。
メモ
どちらも、Apple Pencilを使用すれば、手書きでメモを取ることができます。また、キーボードを接続すれば、タイピングでメモを取ることができます。
資料作成
どちらも、Pagesなどのワープロソフトを使用すれば、簡単に資料を作成することができます。また、プレゼンテーションソフトを使用すれば、プレゼン資料も作れます。
プレゼン
どちらも、大画面でプレゼン資料を投影することができます。また、Apple Pencilを使用すれば、プレゼン資料に手書きで書き込みをすることができます。
持ち運び
どちらも薄型軽量なので、カバンに入れて持ち運ぶのにも便利です(第10世代のほうが、わずかですが小型でスリムになっています)。
また、バッテリーの持ちもよいため、外出先でも安心して使用することができます。
学習用途
どちらも大画面で教科書や参考書を読むことができます。また、ノートアプリを使用すれば、授業のノートを取ることができます。また、学習アプリを使用すれば、効率的に勉強することができます。十分なパフォーマンスがあり、ストリーミングやウェブブラウジング、オンライン学習に適しています。
第9世代のほうがお手頃な価格です。
第9世代と、第8世代・第7世代との比較
iPad第9世代と、旧モデルである第8世代・第7世代を比較してみましょう。
第8世代との比較
iPad第9世代は、第8世代よりも処理速度とグラフィックス性能が向上しています。また、ディスプレイの明るさも向上しています。
第7世代との比較
iPad第9世代は、第7世代よりも処理速度とグラフィックス性能が大幅に向上しています。また、ディスプレイの解像度も向上しています。
よくある質問
型落ちモデルはどれくらい古い?
型落ちモデルは、基本的に1年以上前のモデルのことです。iPadの場合、毎年9月に新型モデルが発売されるので、それ以前のモデルが型落ちモデルとなります。
アップデートは?
型落ちモデルであっても、一定期間はソフトウェアアップデートを受けることができます。iPadの場合、通常は3~4年間はソフトウェアアップデートを受けることができます。
サポートは?
型落ちモデルであっても、一定期間はサポートを受けることができます。iPadの場合、通常は3~4年間はサポートを受けることができます。
まとめ:あなたに最適なiPadは?
どちらのモデルを選ぶべきかをまとめました。
おすすめのユーザー
用途に合わせて選ぶ場合
* ビジネス向け:iPad 第10世代
* クリエイティブ向け:iPad 第10世代
* エンタメ向け:iPad 第9世代
* 学習向け:iPad 第9世代
* ゲーム向け:iPad 第10世代
iPad第9世代は、以下のようなユーザーにおすすめです。
- 初めてiPadを購入する方
- お手頃な価格のiPadが欲しい方
- Magic Keyboard Folio は使わない方
- 基本的な機能があれば十分な方(ハードな処理をせず、動画を見る程度までならば、こちらがお得です)
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iPad第10世代は、以下のようなユーザーにおすすめです。
- クリエイティブな作業をしたい方
- エンターテイメントを存分に楽しみたい方
- ビジネスでiPadを使用したい方
- Magic Keyboard Folio を使用したい方
- より高速なパフォーマンス、より鮮やかなディスプレイ、より長いバッテリー寿命が必要な方
- USB-C端子が必要な方
- よりスリムで軽量なタブレットが必要な方
- 長く使いたい方。CPUの性能が高い分、iOSの更新対応が長くなります。
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iPadを購入する際には、iPadを何に使用したいか、予算はいくらか、どれくらいのストレージ容量が必要か、使いたいアクセサリに対応しているかなどをチェックして、あなたに最適なiPadを選びましょう。